ナースこりん

ー米国NP取得を目指す現役ナースの記録ー

誰も気付かなかった新施設の強み

災害訓練の勤務終わり

認定看護師のSさんと一緒に帰宅し

大声が出ていたことを褒められたことは

前回の記事で書いた

 

www.gaspardnight.me

 

 

 

その後こんな会話をした

 

「実は家で何回もシュミレーションしてたんです

台詞もタイピングしてそれを何度も音読したりして、笑。」

 

 

 

「笑笑笑笑笑

そんなことまでしたの!!!笑笑」

 

「だって、絶対できないと思ったから!不安だったから!

そんなことしてる人いないですよねきっと、笑」

 

 

「いやわかる、私もね、研修の前、実は家で練習するんだよね。」

 

「えー!Sさんでも練習するの?」

 

 

「講義は練習しないけど、演習とかあるじゃん、技術教える時。

実技で教える時は、家で手順を自分でも確認して実際に練習するよ。」

 

 

そおおおーなんだ、Sさんでもするんだ

やっぱさすがだなあ、、、

 

 

て改めて尊敬した。

 

 

 

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前回眠くて寝てしまい

振り返りをまとめることができなかったため、

翌日改めて災害訓練の振り返りを自分でまとめていた。

 

 

訓練後に、他部署の災害係のリーダーさんや、

災害看護専門看護師の方から、評価をしていただき、

フィードバックをいただいた。

 

 

以下、リーダー・スタッフ、設備、などの視点から、

フィードバック内容と、個人的な気づきも含め、

自分でまとめたものを箇条書きで載せる。

 

 

 

災害ブロック訓練振り返り

◯良かった所
・外回りをヘルパー2 名に依頼していたため、設備の観察などがスムーズだった。
・ホワイトボードが分かりやすくまとめてあったため、被害状況の確認がしやすかった。
・リーダーは声が大きく出ており指示系統がしっかりとできていた。
・離れられない看護師の部屋に手の空いているスタッフが協力しに行っていた。
・外回りの看護師が各部屋の状況を巡回することができていた。
・第一報は予定通り 15 分以内に提出することができていた。
・報告を受けるリーダーと、ホワイトボードに書く書記の担当が分かれていたため、役割分担ができ、リーダーは被害状況の確認と采配に集中することができた。
・各部屋の黑ファイルに部屋もち看護師のチェックリストが入っていたため、部屋もち看護師はすぐにそ
れを取り出し行動することができた。
・リーダーが廊下に立てば、病室が1列のみのため、死角がなく、看護師が部屋から顔を出せばリーダーは全ての部屋の状況を把握できるのは強み。


◯課題点、改善点
・患者がいない部屋の被害状況確認ができていなかった。
・懐中電灯を配ることができていなかった。
・酸素配管に⻲裂があった際、実際どのように対処すれば良いのか、シャットバルブをすぐに閉めるのかどうか。酸素配管はひとつのため、全ての酸素供給が遮断されてしまう。
・タタメットの数が少ない、人数分ない。
・酸素ボンベの残量の評価を次回使用していく。
・実際は自分の身の安全を守ったあとすぐに中央に集合ではなく、患者さんの安全を確認し、3-5 分後に集合という形が現実的である。すぐに患者さんのそばを離れるのは危険。
・ニュースは休憩室のテレビをつけていたが、患者さんベッドのテレビも使用できる。
・部屋の安全が確保できたあと、情報を見るため何人もホワイトボードの前に集まり、人だかりができていた。(その後リーダーが散ってくださいと声かけをしていた。)
・被害状況が大きい部屋は看護師も部屋から大きな声でリーダーに伝えたほうがわかる。
・ホワイトボードにまとめる際、被害状況の漏れがあった。
・最初中央に集まった際、外回り担当の把握ができていなかった。

 

◯訓練方法に関して
・夜勤明けと日勤のメンバーを混ぜていたため、実際の勤務の部屋割り担当と訓練の部屋割り担当が異なり、受け持ち看護師は業務よりも訓練に集中してしまう傾向にあった。実際は業務に追われながらの被害状況確認や異常への対処となるはずでは。(被害状況報告後にホワイトボード前に何人も集合し立っており、手が空いているが次はなにをすれば良いか、と訪ねたスタッフが多かったことから。)
→次回は、全員夜勤明けスタッフで実施し、実際の業務の部屋割りで実施するのはどうか。


・今回のメンバー選抜は敢えてラダーの低いスタッフばかりであったが、もう少しラダーが上のスタッフも混ぜて、ラダーの幅を広げたほうが良いのでは。
→次回はラダーが上の人も混ぜて参加はどうか。

 

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こんな感じ。

 

できたところ以上に、課題点、改善点がたくさんだ

 

その中でも、自分たちが驚かされたことがある

 

私たちは、今年新しくできたこの新施設、5階ICUCCUに関して

以前の施設、2階のCCUにいる時よりも課題が多いと思っていた

 

その大きな理由として

・以前の施設2階CCU:ナースステーションを囲み病室がコの字型

・新施設5階ICUCCU:100m走ができるんじゃないか、くらいの長い廊下一本に病室が面している、とにかく広い

 

という違いがあること

 

2階にいたときは中央のナースステーションにいればだいたいの病室と患者さん、スタッフの様子を見直すことはできた。しかし新施設5階ICUCCUは、とにっかく広く、一本の長い廊下のため、もちろんナースステーションで全ての病室の様子を見直すことはできない。

 

そう、

 

新しい施設になって、リーダーが病室やスタッフを把握すること、スタッフをまとめることは困難だと、誰もが共通認識だった。

 

 

しかし、災害看護専門看護師(以下災害CNS)のSHさんが最後にくれたフィードバックで

私たちの固定観念がふっとんだ

 

 

上の箇条書きの中にも入れたが

 

「リーダーが廊下に立てば、病室が1列のみのため、死角がなく、看護師が部屋から顔を出せばリーダーは全ての部屋の状況を把握できるのは強み。ですよ」

 

 

と。。

 

 

ええー、そういう発想は全くなかった、、、

 

 

災害CNSのSHさんいわく

 

「たしかに一般病棟はここより狭くて見通せるって思うかもしれないけど、必ず死角があるんですよ、一列じゃないし、壁があったりするし、前の2階CCUも、たしかコの字型でナースステーションから見回せたけど、一部死角があって、どうしても見えないところがあったんですよ。でもここは、一列だから、リーダーさんが廊下に立っていれば、看護師が病室から顔を出せばとりあえず全員のことが一斉にわかるんだよね。そういう点では、ここの施設の強みかなって。」

 

視点がまったく違うな、まさに逆の視点だな、と思った

 

 

誰もが、「この施設は広いし廊下長いし様子がわからない、まとめにくい」

と思っていたのに、

 

「病室から顔を出せば全員のことが一斉にわかる」

 

と、真逆の強みを見出した発想をするなんて 

 

 

驚かされた。

 

 

後に、その災害CNSのSHさんのことを調べた

全国に19名しかいない災害看護のCNSということで

何かしら記事を出していると思ったからだ

 

 

するとやはりSHさんの記事が載っていた

 

 

そこでSHさんはこんなことを述べていた

災害時に自分がどんな行動を取ればいいのか…。まずは自施設の構造を熟知することから始まります。

 

 

 

おお、、施設の構造を熟知することが大事なんて、

今まで考えたことがなかった

 

 

でも今回の災害訓練を通して、

施設の構造を熟知することが

スタッフと患者さんを守ることに

繋がるんだと実感した

 

それと同時に

災害看護専門看護師に興味が出た

 

この災害国日本において

災害に特化した看護師が19名だなんて

あまりにも少ないなと感じた

 

 

私はNPのほかにも

認定看護師や専門看護師にも興味がある

あえてマイノリティーの、だけどいざというとき需要はある、

災害看護を専門にするというのは面白い

 

もし日本で専門看護師をとるとしたら

災害看護も

ひとつの選択肢として初めて浮上した

 

専門看護師までいかないとしても

災害支援ナースなど

災害に関した看護師の資格はある

 

今回をきっかけに

災害系の資格を取得するのも

将来的な目標にしようかなと

考え始めている

  

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